低金利で10万円を借りる方法はいくつかありますが、融資までの希望時間や状況、用途に応じて最適な方法は違います。
低金利であっても審査が厳しかったり、無利息でも融資までの時間がかかったりと、融資方法により特徴は様々。
この記事では、比較的低金利で10万円の融資が可能な方法10選について、詳しく解説していきます。
それぞれの特徴を理解し、自分にとっての利点と欠点を踏まえながら、最適な融資方法を見極めましょう。
この記事でわかること
- カードローンなら10万円を低金利で借りられ無利息期間に返済も可能
- 10万円を低金利で借りるならフリーローンを選択
- 10万円を最速で借りるならクレジットカードのキャッシングを利用
- 生命保険契約者貸付制度なら10万円を審査なしで借りられる
- 公的融資制度なら10万円を借りても利息なし
- 現金にこだわらないなら無利息で10万円ショッピングできる
カードローンなら10万円を低金利で借りられ無利息期間に返済も可能
カードローンは10万円を低金利で借りられ、無利息期間があるところであれば利息がかかるまえに返済が可能です。
さらに、保証人や担保が必要ない場合がほとんどなため、気軽に申し込めます。
カードローンは、消費者金融か金融機関での借入となり、それぞれ特徴が違います。
消費者金融の特徴は、融資までのスピードが早い点と無利息期間が定められているところが多い点です。
下記の表に、大手の消費者金融の金利と無利息期間をまとめました。
消費者金融名 | 金利 | 無利息期間 |
---|---|---|
アコム | 3.0%~18.0% | 30日間 |
アイフル | 3.0%~18.0% | 30日間 |
プロミス | 4.5%~17.8% | 30日間 |
無利息期間については、どの消費者金融も初めての利用が条件です。
カードローンは高額を借りるほど金利が低くなる傾向にあるため、10万円を借りる場合は上限に近い金利になるでしょう。
金融機関のカードローンの特徴は、消費者金融よりも低金利である点と安心感です。
ただし、融資までのスピードは消費者金融よりも遅い傾向にあります。
下記の表で消費者金融と金融機関のカードローンのうち、それぞれ向いている人をまとめました。
カードローン申込先 | 向いている人 |
---|---|
消費者金融 | ・短期間の借入 ・融資までのスピード重視 |
金融機関 | ・長期間の借入 ・安心感を重視 |
金融機関では、金融機関ごとにカードローンの金利は違います。
金融機関によっては、既存取引の内容に応じて金利の優遇をしているところもあるため、自分の取引のある金融機関で相談すると良いでしょう。
10万円を低金利で借りるならフリーローンを選択
10万円を低金利で借りるのであれば、フリーローンの選択もあります。
金融機関で申し込みが必要なため安心感がある点と、カードローンよりも金利が低い傾向がある点が特徴です。
その他、カードローンでは融資可能枠の範囲で何度でも借入が可能なのに対し、フリーローンは1度だけの融資となります。
ただし、金利については各金融機関によって違うため、取引のある金融機関で優遇金利がないか等の確認が必要です。
フリーローンは1度きりの融資となり借入額が把握しやすいため、管理が簡単な点が利点ともいえるでしょう。
下記の表に、カードローンとフリーローンの特徴についてまとめました。
種類 | 申込先 | 特徴 |
---|---|---|
カードローン | ・消費者金融 ・金融機関 ・信販会社等 | ・融資可能枠内で何度でも出し入れ可能 ・審査のスピードが早い ・完済までの期限がない |
フリーローン | ・金融機関 ・信販会社等 | ・融資は一度きり ・金利が低め ・管理がしやすい |
10万円を借りる場合はカードローンの方が利便性は勝りますが、低金利での融資を重視するのであれば、フリーローンを検討しても良いでしょう。
条件等によっては、カードローンの金利が優遇されている場合もあるため、比較が必要です。
10万円を最速で借りるならクレジットカードのキャッシングを利用
クレジットカードを持っている人であれば、キャッシングを利用して10万円を最速で借りられます。
その場合、クレジットカードにすでにキャッシング枠が付帯されているのが条件です。
カードローンやフリーローンは申し込み後に審査が必要なため、思い立ってすぐに融資を受けられませんが、キャッシング枠がついたクレジットカードであれば申し込みも審査も不要。
ATMでクレジットカードを利用し、すぐに引き出しが可能です。
金利はカードローンより多少高い傾向にありますが、低額で短期間であれば手軽さと融資までのスピードを含めて検討しても良いでしょう。
ただし、キャッシング枠はショッピング枠の上限金額に含まれるため、クレジットカードの利用額によってはキャッシング枠より少ない金額の融資となる可能性もあります。
例えば、ショッピング枠が50万円でキャッシング枠が10万円の場合、すでに45万円のショッピング枠を使用しているとキャッシングが可能なのは5万円までです。
返済方法はクレジットカード会社により違いがありますが、基本的にはショッピング等で利用した分と一緒に口座から引き落とされます。
ショッピング同様に、一回払いのほかリボ払い等の選択が可能な場合もありますが、完済までの期間が延びるためその分の利息がかかります。
生命保険契約者貸付制度なら10万円を審査なしで借りられる
生命保険契約者貸付制度は、審査なしで10万円を借りられます。
この制度は、自分が加入している生命保険の解約返戻金を担保に借入れするため、審査はありません。
ただし、もともとは自分のお金といえども生命保険契約者貸付制度は金利がかかります。
一般的にローンの金利は担保や保証人なしの場合に高くなる傾向にあるため、有担保である生命保険契約者貸付制度の金利については低めの設定が期待できます。
申し込みや金利についての詳細は各生命保険により違うため、事前に確認が必要です。
生命保険契約者貸付制度の最大の利点は、生命保険の契約はそのままに、審査なしで低金利での借入が可能なところ。
その他のローンで審査に不安がある人にとって、生命保険契約者貸付制度は助け舟ともいえるでしょう。
しかしながら、返済が滞ると生命保険が失効になる可能性もあるため、返済計画をしっかり立てることも重要です。
公的融資制度なら10万円を借りても利息なし
公的融資制度は、10万円を利息なしで借りられる可能性があります。
公的融資制度とは、低所得者や障害者世帯、高齢者向けの国による融資制度のことです。
全国社会福祉協議会の公式HPで、貸付の対象となる世帯は以下の通りとされています。
1.貸付対象
低所得世帯…資金の貸付けにあわせて必要な支援を受けることにより独立自活できると認められる世帯であって、必要な資金を他から借り受けることが困難な世帯(市町村民税非課税程度)。
障害者世帯…身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者(現に障害者総合支援法によるサービスを利用している等これと同程度と認められる者を含みます。)の属する世帯。
高齢者世帯…65歳以上の高齢者の属する世帯(日常生活上療養または介護を要する高齢者等)。
引用:生活福祉資金|全国社会福祉協議会 (shakyo.or.jp)
公的融資制度には状況に応じて様々な融資があり、社会福祉協議会で個々に判断され適切な融資を案内してもらえます。
融資までに審査もあり時間はかかりますが、利息なしで融資が受けられるものもあります。
生活に困窮していたり、生活の立て直しが自分だけでは困難だったりする場合は、早めに社会福祉協議会に相談しましょう。
相談や申し込み希望者は、住んでいる市区町村の社会福祉協議会に問合せが必要です。
生活福祉資金貸付制度は状況に応じた資金を借りられる
生活福祉資金貸付制度では、社会福祉協議会の判断で状況に応じた資金を貸付してもらえます。
貸付資金は、大きく分けて下記の4種類です。
- 総合支援資金
- 福祉資金
- 教育支援資金
- 不動産担保型生活資金
上記の4種類は用途に応じてさらに細かく分類されていて、それぞれ条件や貸付金額の上限も違います。
ここからは、貸付資金4種類のうち少額の貸付が含まれる総合支援資金と福祉資金について解説していきます。
いずれも、生活困窮者自立支援制度における自立相談支援事業の利用が貸付の要件です。
ただし、すでに就職先が内定している場合は除きます。
生活支援費は生活再建に必要な資金を融資してもらえる
総合支援資金のひとつである生活支援費は、生活再建に必要な資金を融資してもらえる制度です。
単身世帯か二人以上かで貸付限度額が違い、貸付利子に関しても無利子には条件があります。
下記は、生活支援費の詳細を表にしたものです。
資金の種類 | 生活支援費 |
---|---|
資金の用途 | 生活再建までの間に必要な生活費用 |
貸付限度額 | ・単身:15万円以内/月 ・二人以上:20万円以内/月 ・貸付期間:原則3か月以内最長12か月以内 ※延長3回 |
据置期間 | 最終貸付日から6か月以内 |
償還期限 | 据置期間経過後10年以内 |
貸付利子 | ・連帯保証人あり:無利子 ・連帯保証人なし:1.5%/年 |
連帯保証人 | 原則必要 ※連帯保証人なしでも貸付可 |
※据置期間:返済が猶予される期間
※償還期限:返済開始から返済終了までの期間、据置期間終了後償還期間に入る
緊急小口資金は一時的に無利息で融資可能
緊急小口資金は、一時的に生活が困難になり融資が必要と判断された場合に貸付してもらえる制度です。
そのため融資額は少額となり、10万円以内が限度額と定められています。
緊急小口資金は、連帯保証人の有無に関わらず無利子で借りられます。
下記の表は、緊急小口資金の特徴についてまとめたものです。
資金の種類 | 緊急小口資金 |
---|---|
資金の用途 | 一時的に生計の維持が困難になった場合の少額費用 |
貸付限度額 | 10万円以内 |
据置期間 | 貸付の日から2か月以内 |
償還期限 | 据置期間経過後12か月以内 |
貸付利子 | 無利子 |
連帯保証人 | 不要 |
※据置期間:返済が猶予される期間
※償還期限:返済開始から返済終了までの期間、据置期間終了後償還期間に入る
臨時特例つなぎ資金は公的融資開始までのあいだに借りられる
臨時特例つなぎ資金は、公的融資に申し込み後から融資実行までのあいだに借りられる制度です。
厚生労働省では、臨時特例つなぎ資金の貸付対象として次のような条件を提示しています。
住居のない離職者であって、次のいずれの条件にも該当する方
(1)離職者を支援する公的給付制度(失業等給付、住宅手当等)又は公的貸付制度(就職安定資金融資等)の申請を受理されており、かつ当該給付等の開始までの生活に困窮していること
引用:臨時特例つなぎ資金貸付制度 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
(2)貸付けを受けようとする方の名義の金融機関の口座を有していること
貸付希望の際は、地域の市町村社会福祉協議会で公的貸付制度の申込時に各制度の窓口にて相談しましょう。
臨時特例つなぎ資金のその他の特徴は、以下の表の通りです。
貸付上限額 | 10万円以内 |
---|---|
償還期間 | 公的貸付制度または公的給付制度の貸付や給付を受けてから1か月以内 |
連帯保証人 | 不要 |
貸付利子 | 無利子 |
現金にこだわらないなら無利息で10万円ショッピングできる
融資が必要な理由が買い物や支払い等で、現金でなくても対応可能であれば、クレジットカードやテレビショッピングの活用も視野に入れましょう。
例えば、10万円必要な理由が以下のようなケースの時は現金でなくても対応可能な場合もあります。
- 家電の買い替え
- 帰省のための交通費
- 急病のための医療費
- 当面の生活費
- 公共料金の支払い
上記は一例ですが、クレジットカードを持っている人であれば対応が可能なケースばかりです。
公共料金においては事前の申し込みが必要ですが、間に合わない場合でもコンビニエンスストアによっては電子マネーで支払い可能なケースもあります。
クレジットカードを持っていなくても、ショッピングであればテレビショッピングを利用し、手数料や金利がかからず買い物が可能な場合があります。
クレジットカードは2回払いまで分割手数料が無料
クレジットカードは、基本的に2回払いまでは分割手数料がかかりません。
手持ちの現金がなくても即時決済となり、安心して買い物が可能です。
現在は、買い物以外でもクレジットカードで支払い可能な場面が増えているため、利便性が上がっています。
急な出費の際は、まずは現金以外での対応が可能かどうかを検討し、クレジットカードでの支払いも視野に入れましょう。
返済を遅らせたい場合は、ボーナス1回払いも選択肢のひとつです。
多くのクレジットカードがボーナス1回払いまでは分割手数料、金利ともにかからないようになっており、1回払いや2回払いと同条件でありながら返済を遅らせられます。
店舗によってボーナス払いの利用ができなかったり、クレジットカード会社によってボーナス払いの利用可能時期が違ったりと条件があるため、事前に確認が必要です。
ジャパネットたかたは分割金利・手数料ともに負担なし
クレジットカードを持っていない人は、ジャパネットたかた等のテレビショッピングを利用するのも一つの方法です。
大型の家具や家電の買い替えが急に必要になった時は、ジャパネットたかたで取扱いがないか確認してみましょう。
ジャパネットたかたでは、クレジットカードを持っていなくてもショッピングクレジットという方法を利用して分割で買い物が可能です。
ショッピングクレジットは、契約書を交わし審査を経て分割で買い物をする方法で、分割手数料と金利はジャパネットたかたが負担してくれます。
取扱商品のすべてで利用可能なわけではありませんが、5万円くらいの商品でも最大15回払いまで分割手数料、金利とも負担なしで購入可能な商品があります。
ジャパネットたかたは、商品によって60回払いも選択可能な点が最大の特徴です。
10万円の融資を考えるとき、低金利で借りる方法はいくつもありますが、金利なしで借りる方法はほとんどありません。
上記のように、融資が必要な理由が現金でなくても対応可能な場合は、金利がかからない方法も検討しましょう。
融資を検討する際は、状況や用途、緊急性等を踏まえて最適な融資方法を選択する必要があります。
低金利であっても状況に合わなかったり、審査に通らなかったりと融資が叶わないことも考えられます。
まずは状況に合うなかで、できるだけ多くの選択肢を知り、その中から自分に合った融資方法を探してください。