「知る・見る・触れる・味わう」和菓子を愉しむ集い

令和元年度文化交流使(長期派遣型)
清水 利仲
両口屋菓匠 取締役顧問
  • 派遣国:スペイン,フランス,ドイツ
  • 活動期間:2019年6月15日~7月15日

文化庁文化交流使として,欧州3 か国(スペイン・フランス・ドイツ)5 都市(マドリード・バルセロナ・パリ・ストラスブール・フランクフルト)計12 回の和菓子活動を行いました。和菓子を世界52 か所から要請をいただいたのは驚きでした。2013 年に和食がユネスコ無形文化遣産に登録されましたが,お菓子は生活文化に一番身近で溶け込み易い職種と思っておりました。
伝統の和菓子を知って実際に作って味わっていただくことによって,諸外国の皆様とご一緒に和気藷々「なごみ(和)」の世界を共有できました。伝統の和菓子は1000 年を超える歴史と3000 種とも言われる種類があり,小豆(豆類)・世界一多種な糖類の説明,そしてお菓子と文化の話しなど和菓子の素晴らしさを知っていただきました。
スペイン(マドリード)では時期的に夏休み期間で,料理学校の先生方が参加され,3 日間通して受講され,その熱心さには頭が下がりました。小豆の炊き方・餡の作り方など質問責めに合い,関心の深さに驚きました。
カルロス三世大学日本文化講座では30名が受講され,そして水上正史 駐スペイン日本国特命全権大使にも表敬訪問させていただきました。バルセロナではパティスリー・タカシ・オチアイにて行い,茶席菓子の説明もいたしました。そして製菓学校の講習会では渡邉尚人 在バルセロナ日本国総領事夫妻,モロッコ総領事と70 名の受講者の皆さんにお菓子を作っていただきました。スペインではここ2~3年和の食品ブームで大変興味があるようです。

バルセロナ パティスリー・タカシ・オチアイにて ワークショップ風景

フランス(パリ・ストラスブール)では,ここ10年間和菓子を広めて参りました。猛暑の中を多くの方々に参加いただき,心より感謝しております。ここ4~5年前から小豆の栽培(アルザス地方)もできるようになりました。日本の小豆と変わらないものが収穫できるようです。パリでは200 名の受講者がありました。

パリ 日本文化会館ホールにて 講演会とワークショップ

ストラスブールでは総領事館にて食品業界オーナー・MOF(人間国宝)の方々など業界トップの皆さんと佐藤隆正 在ストラスブール日本国総領事も参加いただきました。

ストラスブール 日本国総領事館にて MOF(人間国宝)・食品業界のオーナーの方々

ドイツ(フランクフルト)では総領事公邸と料理スタジオにて食品業界オーナー・茶道関係・河原節子 在フランクフルト日本国総領事のお友達などと有意義な時間が持てました。
400 名を超える受講者の皆さんとともに「なごみ(和)」の時間が持てましたこと,心より感謝いたしております。

清水 利仲 プロフィール