ジョン・ナカマツ

平成18年度文化庁文化交流使(来日芸術家型)
ジョン・ナカマツ
ピアニスト
  • 活動期間:2006年7月10日、11日

在住国:アメリカ

カリフォルニア生まれ。1997年、第10回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝。この名声を獲得した唯一のアメリカ人として国際的な舞台で頭角を現した。かつて高校でドイツ語の教師をしていたナカマツは、伝統あるクラシック音楽の世界で、一夜にしてヒーローになったのである。

その年にはサンパウロとリオ・デ・ジャネイロでウラディーミル・アシュケナージの代役としてベルリン・ドイツ交響楽団のソリストを務めた。またタングルウッド音楽祭でボストン・ポップス・オーケストラと共演、ドイツのルール・ピアノ音楽祭やフランスのモンペリエ音楽祭にも出演した。以後、ロサンジェルス・フィルのソリストとしてハリウッド・ボウルで演奏したり、国内ではバッファロー、シンシナティ、ダラス、デトロイト、フォートワース、ホノルル、ミルウォーキー、ロチェスター、サンフランシスコ、シアトル、シラキュース、ユタなどの交響楽団と、国外ではフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、ベルリンのC.P.E.バッハ室内管弦楽団、ドミニカ国立交響楽団、東京交響楽団などと共演している。 共演した主な指揮者は、セルジュ・コミッショーナ、ジェームズ・コンロン、フィリップ・アントルモン、レイモンド・レパード、マレク・ヤノフスキ、キース・ロックハート、クリストフ・ペリック、マイケル・ティルソン・トーマス、ハンス・フォンク、サミュエル・ウォン、秋山和慶などがいる。1998-1999シーズンには、当時のクリントン大統領とその夫人の主催より、ホワイトハウスでガーシュウイン『ラプソディー・イン・ブルー』を演奏した。

アメリカ国内からヨーロッパにかけて広範囲にツアーを行っており、カーネギーホール(ニューヨーク)、J.F.ケネディ芸術センター(ワシントンD.C.)、ボストン、シカゴ、シンシナティ、マイアミ、ヒューストン、サンフランシスコのほか、パリ、ロンドン、ミラノの各都市でもデビューを飾っている。2000年と2002年にはベルリン・フィルハーモニー木管五重奏団とアメリカ・ツアーを行った。

1999年7月にはフランスのエヴィアン音楽祭でデビュー、翌年にはタングルウッド音楽祭に再登場したほか、プエルトリコのカザルス・フェスティバル(バンベルク交響楽団と共演)、サンタフェ室内楽音楽祭、タコマ国際音楽祭、ニューヨークのスケニアトレス音楽祭、カリフォルニアのミッドサマー・モーツァルト音楽祭にも出演した。

ナカマツは1998年、パフォーマンス・トゥデイ紙によりデビュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、ほかにもCBSの番組「サンデー・モーニング」やリーダーズ・ダイジェスト誌にもとりあげられている。

レコーディングはハルモニア・ムンディUSAで行っており、ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第3番』と『パガニーニ狂詩曲』(シーマン指揮ロチェスター交響楽団)やショパン、ルーカス・フォス、ヨゼフ・ヴェルフルの作品集、ブラームス『ピアノソナタ第3番』、『幻想曲集op.116』、『4つのピアノ小品op.119』を収録したアルバムなど6枚のCDをリリースしている。

6歳からマリーナ・デリバリーに師事、南カリフォルニア大学シェーンベルク研究所のレナード・スタイン博士のもとで作曲と管弦楽法を学び、室内楽や音楽学についても幅広い研究を続けている。またスタンフォード大学でも学んでおり、ドイツ語学の学士号と教育学の修士号も取得している。